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心ってそんなに大事なのか。どうもお羊山です。
「キングダムハーツⅡ」をプレイした後にロクサスのことが気になり、「キングダムハーツ358/2days」の映像作品を見てみました。
DS版は長かったのとミッションが難しかったので途中で断念してたので、ストーリーは何となくしか知らないです。
この作品を見るとアクセルがものすごく好きになります。「Ⅱ」をプレイする前に視聴するとよりロクサスの導入部分に感動できると思います。
では以下感想を書いていきます。
こころ
夏目漱石の小説みたいになってしまいましたが、この作品は「心」について深く考えさせるものになっていると思います。
心を抜かれた存在であるノーバディが心を取り戻すために結成されたⅩⅢ機関の個性的なメンバーがそれぞれに心を渇望する様が描かれています。
心がないがゆえに心について考える姿は、我々のような心があるとされる人間の苦悩と全く違いがないんですよね。
つまり何が言いたいかというと、心なんてものは人間でさえ理解しているか怪しいということです。
「心」という定義があるわけでもなければ目に見えるわけでもなく、漠然と精神を指していることはわかるのですが、使い方を見ると「心」があるとかないとか暖かいとか冷たいとかその意味をはっきり理解している人は無きに等しいのではないでしょうか。
その心という言葉を生み出した人間自身が理解もできていないものを、心の無いものが客観的に見て理解することは不可能なんじゃないかなあとしみじみ感じました。
とはいってもロクサスやアクセルは確実に人間が生み出した「心」を持っているように思えますが笑。
シオンという存在
今回作品を見直してストーリーを理解して、シオンという存在がメインなことに驚きました。
私はてっきりロクサスの心情(心がないならではの喜怒哀楽)にフォーカスしてストーリーが進行すると思っていたのですが、実際はそのロクサスをコピーして作られたシオンがメインでストーリーが進むことに驚愕したのです。
これはすごい構成ですよね。
自分の存在意義に苦悩するノーバディのそのまたクローンが苦悩するストーリーは文学部の私からするとどうやったらそんなことが思いつくんだという驚きの一言です。
普通だったら自分の存在がわからないロクサスが急にⅩⅢ機関という謎に包まれた組織の中で苦労しながら、ソラに近づいていくというストーリーにすると思うし、それで十分な気がします。
しかし、ロクサスとシオンとアクセル三人の物語は心の描写だったり、上記のような構成からとても美しく調和の取れた作品になっています。キングダムハーツの作家さんおそるべし。
他にもキングダムハーツの記事を書いていますのでⅢに向けて一緒に盛り上がっていきましょう!。