お羊雑記 ‐哲学とIT‐

元哲学専攻のIT企業に勤めるうだつの上がらない営業の徒然なる日記

AIは人を超えるのか? 元哲学専攻、現IT企業社員が考える 2

 どうもーおひつじやまです。

f:id:hutsujiyama0807:20180929182248j:plain

 本日もやってまいりました。ITど素人が皆さんと一緒にAIについて考えていくコーナーです。本日のテーマは「AIは人を超えるのか?」についてです。皆さんはどうお考えでしょうか。AIが人知を超えてAIが地球を支配し人間を淘汰していく世界が目に浮かびますか?怖すぎますね笑。

人を超えるという定義

 まず「人を超える」という言葉の定義から始めましょう。前回も話した通りルールが決まっている中での処理ではすでにコンピュータのほうが圧倒的に早く計算することができます。電卓での計算はもちろん将棋やチェスといった複雑なボードゲームでも人間はコンピュータの処理速度に勝てなくなってきています。しかし、人間が実際に生きる世界ではそういった明確なルールがなくコンピュータは今はまだ何を基準にして考えればいいかがわかっていないはずです。なので、ここでは「人を超える」という言葉の暫定的な定義は、人間の持つ科学技術を応用し人間よりも高度な発見をすることができるということで折り合いつけます。ここまできたら、AIが人間の存在の意味の無さを認識し淘汰する方向に働くのも近そうですしね。

 

人間とAIの目的の違い

 しかし、ここで問題なのはAIが人間と違って生きたいという目的意識がないことです。これは私の考えなのですが、人間のなすほとんどすべてのことは、直接的であれ、間接的であれ自分が生きるという目的に繋がっています。つまり、人類がここまで成してきた歴史的な科学の発展は、人類全体の生きたいという目的の結果だと私は考えます。ただ、AIにはそういった究極的な目的がないばかりに、AIがすべての人間の科学の知識を理解することができたとしても、AIは科学の発展に向かっていかないのではと考えます。なので、私はどちらかというとAIは自ら科学の発展を推し進めていって、自らを兵器化し人間を淘汰していく未来というよりもあくまで人間の考えていることの補助としてあり続ける未来のほうが現実的かなとは思います。

シンギュラリティ

 しかし、レイさんが近々訪れるシンギュラリティはAIが推し進めていくということを言っていました。その中での科学の伸びは加速度的だと断言しているので、そんな想像もつかない未来では、ひょんなことから人間がAIに支配されるという未来も否定しきれず、自分の頭の至らなさを呪います。

 

 今のところ個人的にITに触れている限りAIが人間を超え支配するという未来は現実的ではなく、実際、AIを作るような技術職に就いている知人も世間のAIに対する過大な期待に不平を漏らしているのを見かけます。私の見解は上記のとおりです。皆さんはどう思われますか。次回は「AIから考える人間の認識方法」でどうでしょうか。