お羊雑記 ‐哲学とIT‐

元哲学専攻のIT企業に勤めるうだつの上がらない営業の徒然なる日記

「君の膵臓食べたい」こりゃ売れるわというお話です。

 

 

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 君の膵臓食べたい。どうも大羊山です。

 最近新しい本を読んでる暇がないので、直近で読んだ本の感想です。

今更かという感じですが、アニメ化のcmにつられて読みました。それにしても売れましたね。新人作家さんなのにすごいです。内容もとても読みやすく、キャッチーで売れるのも納得です。前置きはここまでとして、以下感想です。

*商品をおすすめする記事ではなく、ただ感想を好き勝手述べただけです。

感想

 設定としてはヒロインが死ぬという本当にベタなものでしたが、こちらの先入観を含む想像を上手く裏切ってくる印象をうけました。一番の感動どころは、ヒロインが死ぬ直前に、全てが正反対の男女が、偶然にも「君の膵臓を食べたい」という全く同じことを考え、伝え合うところでしょう。この本が売れてる理由もそこにあるのかなとも思います。個人的には、主人公の志賀くんが初めて自分の感情に触れ、さくらちゃんの手を強く握って放さず見つめ合ったシーンが印象的ですね。

 ただ、これは僕の感性が鈍いのが原因なのかもしれないのですけれど、二人が惹かれあった理由にいまいち共感ができなませんでした。私はかなり志賀くんよりな人間なんですが、高校生の時、周りにさくらちゃんのような女の子がいた場合、彼ほど魅力を感じたのかすごく考えました。結果、そういう状況になってみないとわかんないという結論が出ました笑。さくらちゃんは志賀くんのことを自分と戦っている人と言っていましたが、私には戦っている感じがあまり伝わりませんでした。志賀くんが何故人と関わらなかったのかがもっと書かかれていたら分かる気がします。死に瀕するさくらちゃんの物事の考え方にはよくフォーカスされていて、それに志賀くんが晴天の霹靂を食らうというシーンが多かったですけど、普段いろいろなことを考えているはずの志賀くんのこと(そのどこにさくらちゃんが惹かれたのかも)がいまいちわからず少し残念です。
けれども、草舟根性で人に流されてきた志賀くんが、さくらちゃんの影響で、偶然のような奇跡のようなことも自分がしてきたありとあらゆる選択のうえに成り立ってる必然だと考えるようになったシーンはとてもよかったです。
 私は人とのつながりが好きなのか嫌いなのかよくわからないですけど、読み終わった後は友達と電話したくなりました笑。

 

 

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