お羊雑記 ‐哲学とIT‐

元哲学専攻のIT企業に勤めるうだつの上がらない営業の徒然なる日記

「東京喰種:re」 面白かったけどバトルが・・・

f:id:hutsujiyama0807:20180926215034p:plain

 どこまでいっても救われねえのな、、、カネキ。どうも大羊山です。

前回に引き続き、「東京喰種」についての感想を書いてきます。本日は「:re」について!!。

あらすじ

 まずは、有馬特等に殺されたかと思いきや記憶を消されてCCGでグール捜査官の佐々木琲世として働く金木君のお話でしたね。言うことを聞かなかったり、ひきこもったり、ヤンデレだったりする問題児ばかりの上司に就任した金木君がみんなを更生させていく・・・訳ではないんですよね笑。前作通り環境に振りに振り回されながらも今作の金木は幸せを感じ始めます。すると案の上、記憶を取り戻し喰種の女の子を救いに行くあたりからまた苦難の日々が始まります。そこからなんやかんやで、喰種の王になって、竜になって、世界を救う。

感想

 あらすじ??はここまでにして感想です。善悪の相対性を感じさせる前作に続いて、善悪を超えたところにある世界を表現しようとした作品だと感じました。人間の喰種を殺す組織であるCCGのトップや最強の有馬特等が喰種であったという事実は、自分が善だと信じているものの頂点が悪だと確信しているものだったという事実を突きつけ、その事実は自分自信も善ではないという事実までも突きつけてきます。善悪は相対的なんだと考えさせ、善悪とはそもそも何なのかを考えさせる作品ではないかと思います。

 まあ、そんなことに関係なく退廃的な世界観やスイ先生の水墨画のようなタッチの絵に十分に惹きつけられますよね。ここまで次から次に人が死ぬ作品で何故ここまで儚く美しい作品になるんでしょうか。次読むときはそこをちゃんと考えて読んでみようと思います。

バトルシーン

 ただ終盤のバトルシーン、方々で書かれていますが、何故あそこまで見づらくする必要があったのでしょうか、ストーリーの間にあるバトルシーンによって一気にストーリーが分からなくなって何度も読み直さなくてはならなくなったりしました。おしゃれな戦闘シーンの新境地なのかもしれませんが、金木VS什造&半兵衛のシーンなんて戦闘開始の次のページで金木の四肢がもがれていてページをとばしたと思ってつばでずっとめくろうとしてました笑。

 

最後に

 色々書きましたが、私はこの作品の雰囲気大好きです。ストーリーは大分荒削りに見えますが、逆に伏線を回収せずに人に感動を与える作品はすごいと思いますよ。

なによりもヒデみたいな友達が欲しすぎる。