お羊雑記 ‐哲学とIT‐

元哲学専攻のIT企業に勤めるうだつの上がらない営業の徒然なる日記

タレス 最初の哲学者

どうもお羊山です!

前回哲学の魅力を自分勝手に語らせていただいたのですが、歴代の哲学者を簡単にまとめておきたい思います。

初回は、まさしく哲学の産みの親として有名なタレスについて思想や逸話などお話ししたいと思います。

とても面白い方です!

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タレスさんは紀元前625年から547年にギリシャを生きていた哲学者です。

彼は地球上で初めて世界を論理的に説明しようと試みた人物であるとされています。

この時代は「世界について考えること=哲学」であったので、科学は哲学に含まれ、彼は初めての科学者とも言えるかもしれません。

科学という概念の産みの親は個人的にはアリストテレスだと考えているので、そのときにご紹介します。

基本思想

彼は世界の全てのものは「水」からできているという思想の持ち主です。

文献には潮が引いて陸が現れる事を見て「陸は水からできている」とか、水が蒸発し雲になり雨が降ることを見て「空は水からできている」とか考えていたと書かれています。

今から見ると少しとんちんかんに思えますよね。

しかし、ほとんど科学的知識のない世界で世の中に欠かせないものが「水」であるという見解はとても的を得たものだと思います。

 

逸話

彼は本当に賢かったのですが、頭を実用的な商売には使わず、世界のことや天文学など一見役に立たないようなことに使っていました。

このことから、彼は周りの方達に馬鹿にされていたのです。

そこで彼は研究した天文学の知識を生かして、オリーブがいつ豊作になるのか予想しました。

そして、そこに合わせてオリーブを圧搾するのに必要な機械をほとんど借り占め、オリーブを大量に収穫できたけど圧搾する機械がないという状況を作り出し、高く貸し付けることで巨利を得たといいます。

その後にこういったんですね。

「私が金持ちになることはこのように簡単なことであるが、そのようなことに興味はない。」と。

めっちゃかっこよくないですか!?

 

このように過去の偉人には面白いエピソードがたくさんあります。

また機会があれば他の方も紹介したいです。

 

 

 

 

哲学の魅力 ~元哲学専攻者が語る~

どうも!お羊山です!

私は題名にもある「哲学」に高校1年の倫理の授業で出会いそこから興味を持ち、大学でも「哲学」を専攻するなどその魅力にとりつかれた一人です。

皆さんがあまり馴染みのないであろう「哲学」について私なりに魅力を紹介していきたいと思います!

私は学部卒なので専門的に一つの学派の研究を極めたわけではなく、趣味として「哲学」が好きな一素人でありますので、気軽な気持ちで「哲学」とは何だろうという興味がある方向けの記事になります。

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Ⅰ.「哲学」とは何か

 まず皆さんは哲学についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。

「難しい」「意味が分からない」「人の生き方??」「偉人の名言??」

こんな印象を受ける方が多いのかなと思います。

確かにどれも哲学を形容するのに間違ってはいないと思います。

ただ、普通の方よりも少しだけ多く哲学に触れてきた私が考える哲学の本質は別のところにあります。

 

私にとって「哲学」とはその人の世界の捉え方であり、その人の世界に対する意味づけの仕方であります。

だから、よく誤解されるように「哲学者」と呼ばれる偉人達は自らの生き方を貫いた人たちではなく、自分の世界をほとんど完璧に論理によって説明した方々であると私は考えます。

 

Ⅱ.「哲学」の魅力

では、そのどこに哲学の魅力はあるのでしょうか。

私は哲学の魅力はその「多様性」にあると考えています。(あくまで個人的見解です)

それぞれの哲学者から見れば、自分の世界だけが絶対的に完成された世界なのです。

 

確かに、その人の背景や位置からは非の打ち所のない論理的に完璧な世界です。

しかし、そういった完璧な世界がたくさんの哲学者によって乱立している様がとても魅力的なのです。

中には、二人の偉人による「世界は~である。」の~が真反対の場合もあります。

しかし、それぞれの知見にたって考えればそれぞれ両方が完璧に正しいのです。

学問の世界にたてば答えは一つである必要があるので、論争は起きるのですが、流行り廃りはあるもののどちらが正しいかははっきりとは決まらないんですよね。

 

そういったたくさんの天才達がそれぞれ思い思いの世界を見ていて、それを偉人の肩に乗って見させていただくことがとても面白いんですよ。

 

Ⅲ.まとめ

私の思いは伝わったでしょうか。

この先時間があれば、それぞれの哲学者の簡単なまとめ記事も載せていきたいと考えているので興味がある方は是非!!